マンションの気密性が高いゆえの悩み・・・
- 断熱工事
- 内装工事
- その他
先日、結露とそれによるカビに悩まされているというご相談を頂きました。
戸建と比較すると、暖かいイメージのマンションですが、断熱の唯一の弱点は窓にあるといわれています。
2010年を境に、マンションの複層ガラス採用率が全国平均で50%を超えました。それ以降、2015年には80%前後となっていますが、1999年以前のマンションでは、ほとんどが一枚ガラスの採用となっています。
一枚ガラスは断熱性能を持ち合わせず、結露対策には優位ではありません。一枚ガラスはあくまでも雨・風をしのぎ、ガラスを通して外の景色を見るものになります。
一般的な結露対策には二重窓がオススメですが、二重窓の場合、窓の開け閉め2回、掃除も2倍など、生活の中で開け閉めすることが多い箇所には不向きなところがあります。
そこでイチオシなのが「ガラス交換」です!一枚ガラスを「真空ガラス スペーシア」に交換する工事です。
「真空ガラス スペーシア」は、ガラスとガラスの間が真空で構成された、断熱対策・結露対策・防音対策にうってつけの商品になります。
真空は「熱」と「音」を通しにくく、「真空ガラス スペーシア」の断熱性能は1枚ガラスの約4倍!室内外の熱の行き来を大きく防ぎ、室内の暖まった熱を外に逃がしません。
夏は逆に外からの熱を抑えれるので、冷暖房機器の稼働も抑えることになり、ひいては、節電・省エネ効果を得ることが可能です。
結露の発生する外気温度比較(室内温度20℃の場合)↓
「真空ガラス スペーシア」の強みは、「真空構造」とあわせて、その「薄さ」にあります。
通常の真空ガラスはその厚さ6.2ミリと、一枚ガラスとほぼ変わらない厚みのため、サッシはそのまま、ガラスだけのリフォームで工事を進めることができるため、非常に簡単な断熱リフォームです。
しかし窓を交換するにはマンションならではの注意点があります!
共用部分・専有部分の問題
国土交通省が標準モデルとして作成した「マンション標準管理規約」には、「窓」・「窓ガラス」に関して基本的には共用部分に含まれることになります。「窓」・「窓ガラス」が共用部分となっている理由として挙げられるのは、「外観の統一性」・「構造の統一性」を持たせ、自由に変更できないようにするためとされています。
ただし、「標準管理規約」はあくまでも標準モデルとして作成されたもので、管理組合ごとに管理規約は内容が異なるため、確認が必要です。
そのため、窓のリフォームを検討する際には、先ず、「窓」・「窓ガラス」の取扱いが、共用部分なのか、専有部分なのか把握するところからスタートになります。
愛岐設備では規約の確認なども代行で行っておりますので、お気軽にご相談ください。