共用部の給水管更新で直結給水方式を採用すべき理由とは?
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マンションの給水方法を直結給水方式に変更するメリット・デメリット
マンションの給水方法には、貯水槽方式やポンプ給水方式などがありますが、最近では「直結給水方式」に変更するマンションが増えています。
直結給水方式は、以前はデメリットが多いとされていましたが、技術の進歩により、その弱点が解消され、メリットの多い給水方法となっています。
この記事では、直結給水方式の特徴やメリット・デメリット、変更時の注意点についてわかりやすく解説します。
直結給水方式とは?
直結給水方式とは、水道管からの水を直接マンションの各家庭に送る方法です。これに対して、貯水槽方式は一度貯水槽に水をためてから各家庭に供給します。
昔は水圧の問題で、直結給水方式では3階以上の高さに水が届かないことがありました。しかし、最近では「増圧ポンプ」という技術により、15階建てのマンションでも対応できるようになりました。
直結給水方式に変更するメリット
直結給水方式に変更することで、以下のようなメリットがあります。
1. スペースを有効活用できる
貯水槽を撤去することで、屋上や地下にあったスペースを別の用途に使えるようになります。屋上を共用スペースとして活用したり、駐車場や倉庫にすることも可能です。
2. 点検や清掃が不要になる
貯水槽がなくなることで、その点検や清掃にかかる費用や手間を削減できます。その分、浮いた予算を他の設備の改善に回すことができます。
3. ポンプの維持費用を抑えられる
直結給水方式に必要なポンプは、貯水槽方式のポンプに
比べて小型で、交換費用や維持費が安くなることが多いです。
4. 衛生的な水を利用できる
貯水槽を使わないため、水道管から直接供給される衛生的な水を利用できます。貯水槽での水質汚染や清掃不足の心配がなく、安心して利用できます。
直結給水方式のデメリット
一方で、直結給水方式には以下のようなデメリットもあります。
1. 水道料金が上がる可能性がある
水道管のサイズを変更する工事が必要になる場合、水道料金が上がることがあります。変更前に、住民全体でしっかりと話し合い、理解を得ることが大切です。
2. 災害時に断水しやすい
貯水槽がないため、災害で断水が起きるとすぐに水が使えなくなります。また、増圧ポンプが故障すると水圧が低下し、水が出にくくなる可能性もあります。
直結給水方式への切り替え時の注意点
1. 工事費用が高額になる可能性
貯水槽の撤去や水道管のサイズ変更などで、工事費用が高額になることがあります。事前に正確な見積もりを取り、費用をしっかり確認しましょう。
2. マンションの構造に適さない場合もある
高層マンションでは、増圧ポンプが必要になるケースが多く、その維持費が貯水槽方式より高くなることがあります。また、地域によっては水道管の水圧が低く、直結給水方式に変更できない場合もあります。
最後に:マンションに合った給水方法をご提案します!
直結給水方式への変更は、多くのメリットがある一方で、マンションの構造や地域の条件によっては適さない場合もあります。変更の際には、メリットとデメリットをしっかりと比較し、住民の皆さんと慎重に検討することが重要です。
私たちは、マンションごとに最適な給水方法を提案し、住民の皆さんが安心して暮らせる環境づくりをお手伝いします。給水方法の見直しを検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください!