【意外と知らない電気事情】100V・200V・専用回路をわかりやすく解説
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〜100V・200V・専用回路をわかりやすく解説〜
💡 電気の基本をおさらい
家庭で使う電気には、3つの基本単位があります。
これを理解しておくと、家電の選び方やリフォーム時の電気工事を考えるときに役立ちます。
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電圧(V:ボルト) … 電気を流そうとする力
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電流(A:アンペア) … 流れている電気の量
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電力(W:ワット) … 実際に使われるエネルギー(電気がする仕事量)
水道で例えると、「水圧」が電圧、「水の量」が電流、「水でできる仕事」が電力にあたります。

この3つのバランスで家電が安全かつ効率的に動いています。
⚙️ 家で使える電力量の目安
家庭のコンセントや回路には、それぞれ使える上限があります。
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1つのコンセントで使えるのは 約1500Wまで

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1つの回路(ブレーカー)で使えるのは 約2000Wまで
たとえばドライヤー(1200W)と掃除機(1000W)を同時に使うと、
容量オーバーでブレーカーが落ちてしまうことも。
リフォーム時には、どの家電をどの回路で使うかを意識して電気容量を確認しておきましょう。
🔌 100Vと200Vの違い
【図】100Vと200Vの配線構造イメージ(単相2線式/単相3線式)
【写真】100Vと200Vのコンセント形状比較
日本の一般家庭では「100V」が基本です。
テレビや照明、冷蔵庫など、日常的な家電は100Vで動いています。
一方、「200V」はよりパワーが必要な家電に使われます。
エアコンやIHクッキングヒーター、浴室乾燥機などがその代表です。
| 種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 100V | 照明・テレビ・冷蔵庫など | 一般的な家電向け |
| 200V | エアコン・IH・乾燥機など | 消費電力が大きい家電向け |
200Vは電圧が高いため、短時間で動作し効率が良いのが特徴です。
「200Vだと電気代が高くなる」と思われがちですが、実際には使う電力量(Wh)は同じなので電気代はほとんど変わりません。
🔍 コンセントの形状の違い
コンセントの形を見るだけでも、100Vと200Vを見分けることができます。

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100V用コンセント:縦に2つの穴が並んだ形。どの家庭にもある一般的なタイプ。
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200V用コンセント:左右の穴が斜めに開いた形。差し込み口が異なるため、100V家電は差せません。
見た目で判別できるように設計されており、間違って接続して家電を壊すリスクを防いでいます。
⚡ ブレーカーが「上がる/落ちる」仕組み
ブレーカーとは、*電気を安全に使うための“自動スイッチ”のようなものです。
電気の流れが多すぎたり、ショート(漏電)が起きたときに自動で電気を遮断してくれます。
🔹 どんなときにブレーカーが落ちる?
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電気の使いすぎ(過電流)
→ エアコンや電子レンジなどを同時に使い、許容量(アンペア)を超えたとき。

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漏電したとき
→ 古い配線や水気のある場所で電気が漏れ、危険を察知したとき。 -
ショート(短絡)したとき
→ 電線同士が触れるなどして一気に電流が流れたとき。
この仕組みによって、配線が焼けたり、火災が起こるのを防いでいるのです。
⚡ 配線の経路の違い
【図】100Vと200Vの電気が届くまでの流れ(配線経路図)
家庭の電気は、電柱から建物まで「単相3線式」という仕組みで送られています。
建物内には3本の線が通っており、
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片側の線(黒線と白線)で100V
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両側の線(黒線と赤線)で200V
を取り出しています。

つまり、1本の線を増やすだけで200Vが作れる仕組みになっているのです。
200V用の機器を使う場合は、分電盤から専用の線を引くことで電圧を安定させます。
⚡ 専用回路とは?
【写真】分電盤のラベル例(「エアコン」「IH」「電子レンジ」など)
「専用回路」とは、特定の家電だけに電気を送るための専用の配線です。
たとえるなら「電気の専用道路」。

一般的なコンセントは複数の家電が同じ線を共有していますが、
IHやエアコンのように電気を多く使う家電が同じ線を通ると、ブレーカーが落ちたり配線が熱を持つ危険があります。
そのため、分電盤からその家電専用に1本の線を引くことで、安定して安全に電気を供給します。
専用回路が必要な主な家電
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エアコン(特に200Vタイプ)
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IHクッキングヒーター
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食器洗い乾燥機
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浴室暖房乾燥機
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ドラム式洗濯乾燥機
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EV充電設備
専用回路を設けるメリット
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ブレーカーが落ちにくくなる
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配線の過熱を防ぎ、安全性が上がる
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家電が安定して動作し、寿命が延びる
🛠️ リフォームでの注意点
電気工事は、見えない部分ほどトラブルが起きやすいところです。
リフォーム時には、以下を確認しておくのがおすすめです。
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分電盤に空きブレーカーがあるか
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設置予定の家電に専用回路が必要か
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200V対応機器を導入する場合、配線が対応しているか
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家電の消費電力とブレーカー容量がバランスしているか

事前に確認しておくだけで、工事後のトラブルを防げます。
⚠️ よくあるトラブル例
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200V対応エアコンを購入したのに、配線が100Vのままで動かなかった
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IHを設置したが、分電盤の容量が足りずブレーカーが頻繁に落ちる
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専用回路を設けなかったため、他の家電と電力を取り合って過熱した
こうしたトラブルは、工事前に配線・回路を確認するだけで防げます。
🏠 まとめ
100V・200V・専用回路の仕組みを理解しておくことで、
家電の性能を最大限に活かし、安全で快適な住まいをつくることができます。
リフォームを進める前に、家電の電圧(100V or 200V)
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専用回路の有無、ブレーカー容量の確認
この3点を押さえておくだけで、安心して長く使える住まいになります。
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